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他法令について
REGARDING OTHER REGULATIONS
貿易に関する「他法令」
アドバイス
ADVICE ON "OTHER REGULATIONS" RELATED
TO TRADE
モノを輸出・輸入する際、税関手続きだけでなく、税関以外の担当省庁が定める許可・承認が必要な「他法令」にも注意する必要があります。
例えば、安全保障や国際条約に関わる「外国為替及び外国貿易法(外為法)」では、軍事転用が可能な製品や技術の輸出・輸入が規制されており、特定の国や地域との取引には制限が設けられています。
また、「ワシントン条約(CITES)」では希少動植物やその加工品の輸出入が制限され、「バーゼル法」により特定の廃棄物の取引も規制の対象となります。さらに、「知的財産法」に基づき、商標権や特許権を侵害する可能性のある製品の輸出入は制限され、模倣品の流通防止が求められています。
このように、輸出入品目によって適用される法令は多岐にわたります。「他法令」を正しく理解し、適切な手続きを行うことで、スムーズで安全な国際取引を実現することが重要です。貿易に関する法令対応でお困りの際は、アイリティ株式会社へお気軽にご相談ください。
専門の知識を活かし、お客様のスムーズな貿易取引をサポートいたします。
他法令について
当社が取り扱う輸出入品に関連する代表的な「他法令」について、いくつかある法令の一部を抜粋してご案内いたします。
1ワシントン条約
絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引を規制する条約です。特定の動植物やそれらを使用した製品(例:象牙製品、希少木材を使用した家具など)の輸出入には、事前の許可取得が必要となります。
※身近なものも規制の対象です。ご注意ください。
木製楽器
象牙・マホガニー・ローズウッド
メープルなど ※1 ※2 ※4
化粧品・漢方薬・サプリ
スクワラン・バラ・アロエ
トラやクマの成分など ※3 ※4
植物
アロエ・サボテン・ランなど
※3 ※4
生きている動物
オウム・インコなど鳥類
カエル・ヘビなど爬虫類 ※4
服飾品
ワニ革鞄・毛皮のコート・牛皮
アクセサリーなど ※4
剥製・置物
鹿・キリン・オオカミ
サンゴなど ※4
※1:ギターのボディ、ネックやフィンガーボードなど部分によって使用している木材が異なります。一部分でも規制対象の場合はお取り扱いできません。
※2:ピアノの鍵盤には象牙、木材にはメキシカンマホガニー、ブラジリアンローズウッドなどが使用されていることがございます。いずれも規制対象のためお取り扱いできません。
※3: 例①【スクワラン】 サメ由来のスクワランはサメの学名によってワシントン条約規制対象になりますのでお取り扱いできません。ホホジロザメ、ウバザメなどは規制対象です。
例②【バラ】 アフリカンチェリーなどはワシントン条約規制対象になりますのでお取り扱いできません。非該当の場合は輸出入可能です。
例③【アロエ】 アロエベラや、アロエ・バルバデンスィスという種類のアロエはワシントン条約非該当です。これ以外は規制対象ですのでお取り扱いできません。
※4:「絶滅の恐れ」の程度に応じて附属書ⅠからⅢに分類しそれぞれの取引を規制するためのルールを定めています。
※附属書Ⅰ掲載種(絶滅の恐れがあり、取引の影響がある種)はお取り扱いできません。
※附属書Ⅱ・Ⅲ掲載種(現在は絶滅の恐れはないが、取引を規制しなければ絶滅の恐れがある種)は国際取引の承認手続きを行う事で輸出入が可能となる場合がございます。
※上記はワシントン条約規制種の一部です。詳しくは、ワシントン条約(CITES)ホームページをご覧ください。
2バーゼル法
有害廃棄物の越境移動およびその処分に関する規制を定めた国際条約に基づく国内法です。特に電子機器や廃バッテリーなどの中古品輸出には、環境負荷に配慮した適切な手続きと許可が求められます。
電化製品
通電しないもの
※5
※5:中古品として輸出する場合は、パーツ取りを目的とせず、通電し動作することが条件になります。メーカー、型式、製造年をご確認の上、明細書にご記入ください。
3知的財産権
輸出する中古品が他者の商標権や著作権を侵害していないか確認が必要です。特にブランド品やソフトウェア搭載機器などは注意が必要で、違反すると法的措置や輸出停止となるリスクがあります。
商標権・意匠権など
おもちゃ・ぬいぐるみ
ブランド品などの模倣品など
※6
※6:見た目、マークや形など侵害しているものは輸出入できません。偽物のブランド品やマンガ・本などもここに含まれます。
4外国為替及び外国貿易法
国家の安全保障や国際平和を守るために、特定の貨物や技術の輸出を規制する法律です。特定の国や地域への輸出には、事前の許可が必要となる場合があります。
アセトン・水銀を含んだ製品
電池、体温計、水銀ランプなど
※7 ※8
※7:アセトン輸出には手続きが必要です。①事前にメーカーへ確認(含有量50% 以上は不可)②麻薬又は向精神薬の原材料は経済産業大臣の承認
※8:水銀を含んだ製品を輸出する場合、経済産業大臣の承認を得なければいけません。
5関税法
輸出入の適正な管理を目的とする法律です。輸出にあたっては、正確な申告が求められ、不正確な申告や法令違反があった場合、厳しい罰則が科されることになります。
児童ポルノ
書籍・DVD・コピー品
※9
※9:児童ポルノなどの風俗を害する物は輸出入が禁止されております。写真、フィルム、USBメモリー、SDカード、フロッピーディスク、CD、DVD、MOなど。
バーゼル法
有害廃棄物の越境移動およびその処分に関する規制を定めた国際条約に基づく国内法です。特に電子機器や廃バッテリーなどの中古品輸出には、環境負荷に配慮した適切な手続きと許可が求められます。
知的財産権
輸出する中古品が他者の商標権や著作権を侵害していないか確認が必要です。特にブランド品やソフトウェア搭載機器などは注意が必要で、違反すると法的措置や輸出停止となるリスクがあります。
外国為替及び外国貿易法(外為法)
国家の安全保障や国際平和を守るために、特定の貨物や技術の輸出を規制する法律です。特定の国や地域への輸出には、事前の許可が必要となる場合があります。
関税法
輸出入の適正な管理を目的とする法律です。輸出にあたっては、正確な申告が求められ、不正確な申告や法令違反があった場合、厳しい罰則が科されることになります。
※上記以外にも様々な他法令がございます。詳しくは税関ホームページをご覧ください。
他法令の規制対象の貨物かどうかを
調べる方法
他法令の規制対象の貨物かどうかを調べる方法は、まず税関ホームページより、輸出であれば「輸出統計品目表」、輸入であれば「実行関税率表」より、輸出入する貨物に該当する部分をチェックします。表の一番右が、「他法令」の欄になっており、該当する他法令がある場合には、アルファベット2文字の法令コードが記されています。法令コードを確認した後、輸入関係他法令一覧表のページに移動します。法令コードが示す法令名、その法令における主な規制物品、担当省庁、税関が確認する書類、問合せ先の一覧が確認できます。問い合わせ先にある担当省庁のページには、貨物がその法律に該当するかどうか判断するための表、手続きの流れなどについて記載されています。
- 1 税関ホームページ で「輸出統計品目表」または「実行関税率表」を確認
- 2 貨物の分類(HS コード)を見つける
- 3 「他法令」欄のアルファベットコードを確認
- 4 法令コードを確認し、輸入関係他法令一覧表のページにて詳しい規制内容を確認
- 5 担当省庁のページで必要な手続きを調べ、事前に準備
他法令に関する関連リンク
上記の内容以外にも、輸出入において遵守すべき規制や手続きは数多く存在します。すべてのルールを正しく守ることで、スムーズな取引とトラブルの未然防止につながります。また、各国の法令や規制は改正・変更されることがあるため、常に最新の情報を確認することが重要です。
絶滅の恐れのある野生動植物の国際取引に関する規制の詳細。
電気・電子機器や特定の廃棄物の輸出入に関する規制の詳細。
廃棄物や特定有害廃棄物の輸出入に関する事前相談など。
中古品として扱われる基準や条件の詳細。
麻薬や向精神薬の原材料輸出に関する規制と手続きなど。
輸出入に関する手続きや関税情報。「輸出統計品目表」「実行関税率表」の閲覧が可能。
「外国為替及び外国貿易法(外為法)」による輸出規制や手続きの詳細。
食品や関連製品の輸入規制、検査手続きなど。
税関ホームページ 医薬品・医療機器・化粧品の輸出入手続きや規制。
農産物や植物の輸出入に関する検疫や手続きなど。
肉類・乳製品などの輸出入規制、検査基準の詳細。
輸出入時の商標権・特許権に関する保護制度や手続きなど。
貿易手続きや各国の輸出入規制に関する最新情報、貿易相談窓口の案内など。
その他お役立ち情報
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